耳管とは、鼓膜の先になる鼓室という場所と鼻をつなぐ細い管です。通常は閉じた状態ですが、唾を飲み込んだり、あくびをすることで開き、耳の中の圧を調節する役割があります。飛行機に乗った際やエレベーターで高層階に行った際に耳がキーンとなることがあります。これは外気圧と耳の中の気圧に差が出て鼓膜が引っ張られることにより起こります。その際に唾を飲み込むと治るのは耳管が開き気圧が調整されるためです。
当院では耳管機能検査を実施できます。耳管機能検査とは片方の耳に耳栓を入れ、鼻の片穴にセンサーを当て数回唾を飲み込んでいただきます。そうすることで耳管が圧を上手く調整できているかを調べます。
耳の詰まり感(耳閉感)、自身の声が反響する、めまいなどの症状に耳管機能が関わっていることがあります。そのような症状がありましたら耳管機能検査を行います。
当クリニックでは、レジャーダイビング講習に際しての健康診断を行っております。
ダイビングを行う際、耳抜きができるかどうかが重要になります。耳管機能検査を用いることで、耳抜きが問題なくできているかどうかを計測できます。耳抜き指導や耳抜き訓練の案内もできます。安全にダイビングを行うためにも一度ご相談ください。
他にも、スキューバーダイビングでは、花粉症・アレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患、中耳炎、外耳炎、耳手術後、めまい疾患、などの耳鼻科疾患に加えて、肺気腫、気胸など様々な基礎疾患を潜在的に持っているかどうかでリスクが大きく異なってきます。ダイビング検診という形であれば診断書込で5,000円です。